■有効温度(ゆうこうおんど)
ある気温、湿度、気流の室内で感じた体感と同じ体感を与える湿度100%、無風状態の室内温度。冬季には有効温度が17〜22℃、夏季には19〜24℃が快適であるといわれている。値を知るには専用のグラフを用いる。感覚温度ともいう。
■有効採光面積(ゆうこうさいこうめんせき)
隣地境界線等との空きと比較した開口部の面積。算定は、採光上有効な面積は、隣地境界線までの距離と建築物の高さに応じて算定する「採光補正係数」を定義し、これを開口部の面積に乗じて求める。
■有効断面積(ゆうこうだんめんせき)
部材の断面設計において、力学的に有効に働く鉄筋などの断面積のこと。たとえば引張力に関しては、鉄筋コンクリートでは鉄筋だけが有効なので、全断面積における鉄筋の断面積の割合が有効断面積となる。鉄骨の接合部などにボルト孔などの断面欠損がある場合は、断面欠損を除いた面積が有効断面積となる。
■融合不良(ゆうごうふりょう)
溶接金属と母材の間、あるいは溶接金属と溶接金属の間が融けあっていない状態。
■ユーティリティー
家事労働の中心となるスペース。洗濯、裁縫、アイロンがけ、簡単な記帳や趣味的な作業などもできる場所。能率的な家事が可能となり、他の部屋を美しく保つこともできる。
■誘導容積率精度(ゆうどうようせきりつせいど)
地区計画において「目標容積率」と「暫定容積率」を同時に示すことによって、土地の有効利用を誘導する制度。公共施設が未整備で、地区全体の有効で高度な利用条件が整っていない段階では低い値の暫定容積率を適用して無秩序な開発を防ぎ、条件が整った段階で、より高い目標容積率を適用して高度な土地利用を実現しようというもの。
■床組(ゆかぐみ)
木構造の1階床のころばし床、つか立て床、根太床、2階床のはり床、組床などのこと。
■床下換気口(ゆかしたかんきこう)
最下階の床が木造の場合、外壁の床下部分に、壁の長さ5m以内ごとに、面積300平方センチ以上の0換気のための孔を設ける必要がある。ただし、床下をコンクリートで覆った場合などはこの制限によらなくてよい。
■床スラブの配筋
四辺固定スラブでは、短辺方向の方が長辺方向よりも曲げモーメントが大きくなる。したがって短辺方向の鉄筋の主筋、長辺方向の鉄筋を配力筋と呼ぶ。スラブ端部では上側が引張り、中央では下側が引張りになるため、その部分に鉄筋を多く配する。
■床面積
建築物の各階またはその一部で、壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の面積。一般に、「1階の床面積」というように、範囲を限定して用いる。
■油性調合ペイント(ゆせいちょうごうぺいんと)
油性ワニスを調合したペイント。アルカリに弱いので、モルタルやコンクリート面の塗装には向かない。木部や鉄部の塗装に用いられる。
■ユニットフロアー
大規模な建築物で鉄骨およびデッキプレートを現場の組み立て場で組み、その天井部分に収まる機器配管およびダクト類を吊り込みにしてしまう工法。
■有効細長比
座屈長さを最小断面二次半径で除した値。この値が大きいほど座屈しやすくなる。
■ユーティリティ(家事室)
調理以外の家事作業を能率的に行う室。
■誘目性
たくさんの色の中での目立ちやすさをいう。一般に、高彩度の暖色系では誘目性が高い。誘目性は視認性とは異なり、心理的な影響もある。
■床吹出し空調方式
フリーアクセスフロアなどの二重床内に空気を流し、床に設けられた吹出し口から空調する方式である。風量、風向が個別に制御でき、間仕切りの変更、OA機器の増設に柔軟に対応可能である。また、室内気流が上向き一定で、換気効率の高い居住域に対する省エネルギー効果も大きい。
■ユニバーサルデザイン
文化・言語・国籍、老若男女、障害・能力の差異を問わずにだれでも利用することができる建物・製品等の設計。