■矢板(やいた)
根切りの際に周囲地盤が崩壊しないように設ける、土砂をせき止めるための仕切り。シートパイルとも呼ぶ。
■焼き入れ(やきいれ)
高温に加熱した鋼を水や油で急冷すること。強さ・固さ・耐摩耗性は大きくなる反面、もろくなる。この効果は、鋼中の炭素および他金属の含有状態によって差がある。
■やにつぼ
材の空隙部に樹脂が堆積したもの。線状に表れたもの、または帯状に表れたものなどがある。
■屋根工事
屋根の下ぶき工事、とい工事を含む一連の屋根ぶき工事のこと。屋根ぶきの方法には、屋根ぶき材の違いにより、かわらぶき、スレートぶき、金属板ぶきがある。
■屋根の勾配(やねのこうばい)
屋根の材料、形式によって、雨仕舞に有効な勾配が決まっている。
■屋根の下ぶき
屋根ぶき材の下に侵入してくる雨水による雨漏れを防ぐための下ぶき。次のような種類がある。
@アスファルトルーフィングぶき:野地板を張った後、アスファルトルーフィングを敷き詰める方法。セメントがわら、厚型スレートぶきの下ぶきに用いる。
A板ぶき:スギ、カラマツ、ヒバ材などの薄板を重ねながらふいていく方法。日本がらわの下ぶきに用いる。
■山止め(やまどめ)
根切りによって起こる周囲地盤の崩壊を防止するため、矢板と支保工を用いて根切り面を保護すること。工法は、段階的に腹起こしを取り付けていく水平切り張り工法のほか。アイランド工法、トレンチカット工法などがある。なお、地下水などの作用で根切り底や矢板下部に次の現象が起こることがある。
■遣方(やりかた)
縄張りをもとに、建築物の水平および位置の基準を示す仮設物。水ぐいを打ち、水準点から一定の高さの位置に印をつけ、この印にあわせて水ぬきを打ちつけ、水むきに柱や壁の心墨をしるす。
■ヤング係数
応力度をひずみ度で除した数。物質ごとに特有の値をもつ。条件が同じであれば、ヤング係数の値が大きいほど歪が少ない。
■夜間放射
地表面放射(地表面から大気への放射)と大気放射(大気から地表面への放射)の差をいう。一般に、夜間は地表面などに入射する長波長放射が、地表面から放出される長波長放射よりも小さくなるため、地表面が冷却される。実効放射ともいう。
■役物
材料や部品において、一般に使用される基本形以外に、特殊な位置・用途だけに使用される特殊な形状のもの。
■ヤング係数
材料の変形しにくさを表す係数で、材料によって異なる。正確には、弾性域における応力度とひずみ度の比例定数を表す。
■ヤング係数比
コンクリートのヤング係数Ecに対する、鉄筋のヤング係数Esの比のこと。この値は、鉄筋とコンクリートの応力分担割合を示す。