■サービスヤード
商品、資材など物品の搬入・搬出に使用する空間。住宅では、物干場、勝手口の前などの屋外での作業空間のことをいう。
■サーモスタット
室内の温度を感知して、温度調節器を自動制御する機器。気温が特定の温度まで上がるとスイッチがオフ(オン)になり、特定の温度まで下がるとオン(オフ)になる。
■サイアーミーズコネクション
消防ポンプから出たホースを連結し、屋内の送水管やスプリンクラーなどに消化用水を送り込むための消防隊専用の送水口。口は二股になっている。建築物の1階の道路面に設置する。連結送水管ともいう。
■災害防止対策(さいがいぼうしたいさく)
仮設工事の際に次のような災害防止対策を講じる必要がある。
@騒音・振動・粉塵などの公害対策:騒音・振動・粉塵の少ない工法を採用し、また、防音シート、粉塵対策シートの設置、散水などを行う。
A落下物防止:落下物による災害を防ぐために、防護用金網・シート、垂直ネットフレーム、防護柵などを設置する。
B墜落防止:作業員が墜落するおそれのある箇所に防護手すり(高さ95cm以上)、安全ネットを設置し、また、作業員に安全帯を使用させる。
C火災予防:消火器を設置し、また、火気使用作業場所の周囲を不燃材料で囲むなどの対策をとるとともに、火気の後始末や点検を励行する。
■載荷試験(さいかしけん)
地盤の耐力を測定する試験。平板載荷試験と、くい載荷試験とがある。
■細骨材(さいこつざい)
5mmの網ふるいを重量で85%以上通る、目の細かな骨材のこと。
■サイズ不足
溶接の欠陥の1つで、溶接の厚みや長さが不十分なこと。溶接終了後に、外観試験と非破壊検査(超音波探傷試験)により有無を検査する。のど厚不足ともいう。
■砕石コンクリート(さいせきこんくりーと)
砂利の代わりに岩石を砕いた粗骨材を成分としたコンクリート。強度は問題ないが、ワーカビリティがよくないので、砂をやや多くし、AE剤を混入する。
■最大せん断応力度
せん断力を断面積で割ったものを平均せん断応力度と呼ぶが、この平均せん断応力度、断面の形状により定まる係数をかけたもの。
■サイホンゼット
水洗式大便器の洗浄方式の1つ。サイホン作用(サイホンと呼ばれる曲がった管を使って高いところにある水を低いところに流す作用)を利用して洗浄する。
■材料強度
建築基準法施工令に定められた材料の強度のこと。木材、鋼材、コンクリート、溶接等、それぞれの保有水平耐力を検討するための強度が定められている。特殊な材料については、国土交通大臣が別に定める数値による。
■サイレンサー
蒸気を直接水中に吹き込んで湯をつくる装置。
■さお縁天井(さおぶちてんじょう)
和室の天井の形式の1つ。さお縁で天井板を押さえる形をとり、天井に変化をつけた化粧方法。
■左官工事(さかんこうじ)
壁や天井の下地にモルタル、ブラスター、しっくい、壁土、人造石な
どの材料を塗り仕上げする工事。
■座屈(ざくつ)
一般に、縦方向に圧縮力を加えられた長い柱が、たわみを増し、圧縮力と直角方向に、はらみ出す現象。最終的にはこの曲げに耐えられずに破壊する。このように座屈破壊する柱を長柱といい、木造や鉄骨造りの建築物の柱がこれにあたる。柱が座屈破壊するか座屈せずに圧縮破壊するかは、細長比も関係する。
■座屈荷重(ざくつかじゅう)
座屈が発生する限界荷重。ヤング係数に比例し、細長比に反比例する。
■座屈現象(ざくつげんしょう)
座屈がおこること。通常の座屈のほか、鉄骨構造において発生するせん断座屈、横座屈、局部座屈などがある。
■座屈長さ
両端をピン(回転端)で支持された柱の長さを基準にして、それぞれの柱の支持条件ごとに定められた修正係数をかけた長さのこと。
■下げ振り(さげふり)
糸の先に円錐形の重りを付け、これを垂らして鉛直(垂直)を調べる道具。墨出しや建方、平板測量の際にも用いられる。
■サッシ
窓枠と窓框のこと。アルミや鋼でできたサッシバーと呼ばれる線状の部材を組み合わせて、さん、枠、框で構成される。サッシュとも呼ばれる。
■サブマージアーク溶接
溶接ワイヤと母材間のアークから生じるアーク熱で溶接する方法で、フラックス中で行われる。
■残響時間(ざんきょうじかん)
音源からの音の発生が止まったときから計測して、その音の大きさが60dB(デシベル)分低下するまでの時間。部屋の構造、大きさによって異なり、部屋の音響的性格を示す尺度として使われる。部屋の用途にとって最適な残響時間を最適残響時間という。
■細骨材
5mm以下の粒径のものが90%以上ある骨材。砂などがこれに相当する。
■再生可能エネルギー
太陽光、風力、水力、バイオマス、地熱等などを利用してつくるエネルギーのことである。石炭、石油などの化石燃料を使う火力発電は、ウランを燃料とする原子力発電と異なり、利用する資源に限りがないため再生可能エネルギーと呼ばれる。
■彩度(クロマ)
色の鮮やかさ(清濁)を表す。色の純粋さが関係している。鮮やかな色は彩度が高く、灰色に近い色は彩度が低い。
■材齢
コンクリートでは、コンクリートを練り混ぜてからの経過日数のことをいう。
■逆打ち工法
地下構造物などを建設する場合、周辺地盤のゆるみを防止する観点から、掘削の進行に合わせて上層部から下階へと築造していく工法である。
■座金
ボルトの頭あるいはナットの下に敷く薄い金属製の穴あきの板。角形、円形などがある。一般に、ワッシャーともいう。
■砂岩
堆積した岩石や鉱物の破片や粒子等が圧力により固化した岩石。
■座屈
圧縮力を受ける材が弱軸方向にはらみ出す現象。長柱の弾性域での座屈を弾性座屈(オイラー座屈)と呼び、これが生じる時の荷重を弾性座屈荷重という。
■ささら桁
階段の段板を受けるため、上端を段形に切り込み、斜めに架ける桁材。
■サスティナビリティ
持続可能性のこと。サスティナブルな建築とは、地球環境や人間への負荷を極力抑え、建築を長寿命化させることにより、環境をできるだけ維持し続けられるように計画されたものを意味する。
■さや管ヘッダ工法
主に住宅内の給水・給湯配管に用いられているもので、あらかじめ配置されたプラスチックチューブなどの「さや」の中に配管を納める工法である。ヘッダから各器具までの配管に継手を使用しないため、腐食・漏水の防止、配管の更新性の向上、施工性の向上などを図ることができる。
■作用温度OT
人体が対流と放射によって熱交換をおこなっているのと同じ熱量を交換する仮想均一温度と定義され、空気温度と平均放射温度(MRT)の熱伝達率による重み付け平均で表される。静穏な気流のもとでは、室温と平均放射温度(MRT)の平均値で表され、グローブ温度とほぼ一致する。
■残響時間
拡散音場において、一定の強さの音を急に止め、室内の平均音響エネルギー密度が、最初の100万分の1、すなわち、音の強さのレベルが60dB下がるのに要する時間をいう。発生音の大小には関係しない。
■産業廃棄物管理票(マニフェスト)
産業廃棄物の収集・運搬や中間処理・最終処分などを他人に委託する場合、排出事業者(例:ゼネコン・工務店)が委託者に対して交付する書類。排出事業者は、その産業廃棄物がどのようなものなのかを十分に把握し、この産業廃棄物管理票を交付して、収集運搬業者や処分業者に正しく伝え、処理の確認を最後まで行う。
■三世代住宅
20年から30年後を想定し、親、子、孫の三世代が住み継げることを目指した住宅である。家族数に合わせて部屋数を変えたり、設備を新しくするなど、時に応じてリフォームができる住宅の需要が増えてきた。
■サンドドレーン工法
粘性土地盤中に砂柱や砂利柱を築造し、これをドレーン材として水を蒸発させ、圧密沈下を起こすことにより、土のせん断強さを増大させる地盤改良工法。
■サンプラー
土の試料を採取する器具。
■三面接着
シーリング材が被着体の相対する二面と目地底に接着している状態。
■残留応力
物体が外力を受け、その外力が除去されても物体内に潜在する応力。なお、残留応力による応力度を「残留応力度」という。