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建築用語・辞書「オ」行

■オイルステイン
塗装材料の1つ。染料を油に溶かしたもので、耐水性、防腐性があり、木材塗装に用いる。
■横架材(おうかざい)
はり・けた・土台などのこと。木造建築物の構造強度の判定に関わる。
■横架材間距離
上下の横架材の間の内法寸法。木造建築物の構造強度の判定の際には、柱の小径が横架材間距離に対して一定以上であることが必要。
■応力(おうりょく)
物体が外力を受けたとき、その外力に応じて物体の内部に生じる力(抵抗力)。応力は、大きさが等しく、向きが反対の一対の力で表される。次の応力がある。
・引張力:両側を互いに引っ張る力。
・圧縮力:両側を互いに押し合う力。
・せん断力:両側に直角に作用してずれを生じさせようとする力。
・曲げモーメント:両側に向きが反対のモーメントが作用して、曲げようとする力。
■応力度(応力度)
断面の単位面積あたりの応力のこと。設計上、部材の断面を決める基準となる。各材料、各部材ごとの設計上の限界の応力度を、許容応力度という。また、応力度の単位は、力を面積で割ったものなので、次のように表す。応力度=力÷面積=N÷mm^2
■大壁造り(おおかべづくり)
主に洋風の壁の構法で、土台、柱、胴差し、けた、筋交いなどが、すべて壁の仕上げ材に包まれて表面に現れない。
■オーダー
ギリシャ時代の神殿等に見られる柱の様式。大きく分けて次の3つの様式がある。
@ドリス式:エンタシス(柱上方を少し細めにして、柱全体にふくらみをもたせる方法)が強調されている。簡素で重厚な印象。パルテノン神殿が代表例。
Aイオニア式:柱は比較的細く、柱頭に渦巻き形の飾りがある。優美な印象。エレクティオン神殿が代表例。
Bコリント式:柱頭に葉をかたどった飾りがある。細く繊維で華麗な印象。オリンピュオン神殿が代表例。
■オーバーラップ
溶接の欠陥の1つ。溶着金属が母材に融合しないで重なった部分のこと。
■大引き(おおびき)
根太を支える横木。
■オープンカット工法
山止めの有無にかかわらず、掘り下げていった部分が露出した状態で根切りを行う工法。敷地に余裕がある場合や、湧水の恐れがなく、土質が良好な場合に行われる。
■屋内消火栓設備
初期消火を目的に、建物内に設置される消化設備。防火対象物の階ごとに、その階の各部から水平距離25m以内ごとに、ホース接続口を設ける。11階以上の屋内消化栓には、非常用電源が必要。
■踊り場(おどりば)
階段の途中で踏み板を広くして、足休めとしたところ。小・中・高校の校舎や劇場・映画館・集会場等多くの人が集まる建物では、階段の高さが3mを超えるものについては高さ3m以内ごとに、その他の階段で高さ4mを超えるものは高さ4m以内ごとに踊り場を設けなくてはならない。
■帯筋(おびきん)
鉄筋コンクリート製の柱が受けるせん断力に対する補強筋のこと。決められた間隔で柱の主筋を巻く。柱の粘り強さに大きく影響する。フープともいう。
■親杭横矢板工法(おやぐいよこやいたこうほう)
山止め工法の1つ。H形鋼またはIビームを1〜1.2m間隔に親ぐいとして打ち込んでおいてから根切りをはじめ、根切りの進行とともに親ぐいの間に横矢板を順次はめ込んでいく工法。地盤の条件がよく、地下水位の低い場所に適している。
■折置組(おりおきぐみ)
和風小屋組の1つ。柱に小屋ばりをのせ、その上に軒げたをのせる。
■音響透過損失(おんきょうとうかそんしつ)
ある面に音が投射されたとき、その面を透過した音が、投射音よりもどれだけ弱くなっているか、その差をデシベル(dB)で表したもの。壁体の遮音性能を示す際に用いられ、壁の単位面積当たりの重量が大きいものほど音響透過損失は大きくなる。また、同じ壁体で比較した場合、低音よりも高音のほうが音響透過損失は大きくなる。つまり、低い音のほうが漏れやすい。
■横架材
構造物の骨組のうち水平方向に架け渡された部材のことで、梁、桁、胴差、土台などを指す。
■オーバーフロー管
新設壁のコンクリートの打込みを圧入工法で行う場合、既存梁との取り合いにすき間ができないように型枠上部に空気抜き孔と共に設ける管。
■オーバーラップ
溶接欠陥の1つで、溶接金属が端部で母材に融合しないで重なっている部分。
■大引
木造の根太を支える部材をいう。仮設工事や型枠工事などでは、支柱の上部に渡す部材。
■オープンジョイント
シーリング材に頼らないで雨水の浸入を防ぐように工夫されたジョイント。
■屋内消火栓節義
主に火災の初期段階で在居者が使用するために、建物内部に設ける消火栓で、放水量の大きい1号消火栓と、小さい2号消火栓がある。消火対象物の階ごとに、その階の各部分からホース接続口までの水平距離が決められており、1号消火栓は25m以下、2号消火栓は15m以下となるように配置する。
■遅れ破壊
ある年数の経過後、外見上ほとんど変形を伴わずに破壊に至る。脆性的な破壊。
■落し掛け
床の間の前面垂れ壁の下端に取り付ける部材。
■音の大きさのレベル
音の感覚的な大きさを表したもので、ラウドネスレベルともいう。ある音について、その音と同じ大きさに聞こえる1kHzの鈍音の音圧レベルの数値で、単位はphon(フォン)で表す。
■音の強さ
音波の進行方向に垂直な単位面積を単位時間に通過するエネルギーのことをいう。音響出力Wの点音源からr[m]離れた点の音の強さは、次式で表される。 I=W/(4πr2)[W/m2]
I:音の強さ
W:音響出力
r:点音源からの距離
■音の強さのレベル(IL)
ある音の強さIと基準音の強さIo(可聴範囲の下限:1/(1012)[W/m2])の比の常用対数を10倍した値である。
IL=10log10(I/Io)[dB]
■オフィスランドスケープ
オフィスレイアウトのひとつで、固定間仕切りを使わず、衝立式のローパーティション、家具、植物等を用いて執務者の適度なプライバシーを確保しつつ、事務所内の空間を自由に構成する手法である。

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