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建築用語・辞書「ヘ」行

■平均年輪幅(へいきんねんりんはば)
樹木の成長に従って樹幹の横断面に同じ円状に現れる模様を年輪といい、その年輪と年輪の間隔を年輪幅という。
■平板載荷試験(へいばんさいかしけん)
基礎が載る地盤に直接力を加えて地盤の耐力を測定する試験。方法は、基礎底面に30cm角の載荷板を置き、その上に設置した荷重台に直接荷重を加えるか、あるいは載荷板の上に油圧ジャッキによる荷重装置を設けて、加圧する。載荷板が実際の基礎底面より小さく、また短期間の試験であるため、地層が複雑であったり軟弱地盤があるときは正確な判断を下すことが難しい。
■平板測量(へいばんそくりょう)
敷地測量の方法の1つ。平板測量機器の平板の図紙に測量結果を書き込んでいく方法。下図のように、平板の位置を固定し各測量点の方向と距離を図紙に書き込んでいく放射法と、平板の位置を順次移動させながら行う進測法とがある。
■平面計画
建物の用途や規模、機能を考慮しながら、居室や施設の相互の関連、個々の居室や施設の広さ、位置などを平面的に計画すること。建築計画の基本となる。
■平面照度(へいめんしょうど)
水平面で測定した照度。この照度は、事務所、工場などでは床上75cm、畳敷きの部分で床上cm、廊下、階段では床面で測定することになっているので、一ヶ所につき1つだけ測定できる。
■平面図
開口部を含む適当な高さの水平面で建物を切り取って、その建物の平面的な構成や間取りなどを表した図。
■ベースプレート
鉄骨構造の柱脚を立てる際に、柱を基礎に定着するために、柱の端部に取り付けるプレート。あらかじめ基礎のコンクリートにアンカーボルトを埋め込んでおいて、ベースプレートを固定する。
■壁面線(へきめんせん)
建築物の壁をそろえる、または後退させる線。街区内の建築物の位置を整え、その環境の向上を図るために、特定行政庁が指定する。指定されると、個人の敷地内であっても、壁、これに代わる柱、2mを超える門、へいを、壁面線を超えて建築することはできない。
■ベクトル量
物理学で力を考えるとき、次の図のように矢印で表される量で、大きさ、向き、作用点という3つの要素をもつ。大きさの要素だけをスカラー量と区別して考える。
■べた基礎
上部構造の広範囲な面積の荷重を1枚の基礎スラブによって地盤または地業に伝える基礎。地盤が軟弱など、地下室があって水圧を考慮するときなどに用いられる。
■ベノト工法
場所打ちコンクリートぐいの穴の掘削や、ピア基礎工法で用いられる工法。ケーシングチューブを揺動圧入し、その中にハンマークラブバケットを落下させて掘削する。
■弁(べん)
配管の途中に設けて、水を止めたり、流れの量や方向を変えるもの。次のような種類がある。
@仕切弁:管内の水流を遮断するためのゲート弁と、配管が交差する箇所で水流の方向を変えるためのスルース弁がある。流量調節はできない。
A逆止弁:水の逆流を防ぐための弁。チャッキ弁ともいう。
B玉形弁:流量を調節するための弁。ストップ弁、グローブ弁などの種類がある。
C減圧弁:高すぎる管内の水圧を下げるための弁。
Dフート弁:揚水ポンプのくみ上げ管の中の水の落下を防ぐ弁。
■辺材(へんざい)
木材の樹皮に近い外周部のこと。白または淡い黄色をしているので、白太ともいう。乾燥するにしたがって、収縮や湾曲が著しく、心材に比べて耐久性も劣る。
■偏心(へんしん)
力の作用線が部材断面の図心や材軸を通らずに、ずれている状態のこと。
■偏心接合
接合部において、溶接部分やボルトなどの中心線と部材の図心とが一致していない状態の接合。
■偏心率(へんしんりつ)
構造計算で問題とされる建築物の平面的なねじれの度合いを表す数値。建築物の壁や柱などの配置が悪いと、その建築物の偏心率が高くなり、地震などの際の被害が大きくなる。
■変電設備(へんでんせつび)
高圧電源を各機器、照明器具に適合した電圧に降圧するための設備。一般には高圧電源を600V以下の電源に降圧することをいう。設備は変圧器、遮断器、配電盤から構成される。
■ペントハウス
塔屋のこと。屋上の階段、機械室、高架水槽、広告塔などの出っ張り部分。
■ベイ・バルコニー
奥行きのあるバルコニーのこと。まとまったスペースを確保できる。
■壁面線
街区内における建築物の位置を整え、環境条件の向上を図るために、建築物の壁面位置を後退させる線。
■壁量
壁式鉄筋コンクリート造において、はり間方向、けた行方向の構造耐力上有効な壁の長さの合計をそれぞれの方向についてその階の床面積で除した数値。
■壁量充足率
壁率比の計算において、側端部分(すべての階の平面の両端から1/4の部分)の「存在壁量」を、側端部分の「地震力に対する必要壁量」で割ったもの。
■ペデストリアンデッキ
駅前広場などで、歩行者と車を立体的に分離するために設けられる歩行者専用の通路のこと。
■変形増大係数
長期間の荷重により変形が増大すること(クリープ)の調整係数。
■偏心K形筋かい
梁の軸と、両側の筋かいの軸とが一点に会さずに偏心している筋かいのこと。偏心させることにより、梁の中央部は水平力により大きなせん断力を受ける。筋かいが座屈する前に、梁の中央部をせん断降伏または曲げ降伏させることで、地震時の振動エネルギーを吸収することができる。十分な配慮の上、設計された偏心K形筋かいは、ラーメン架構と同等の高いエネルギー吸収能力を持つ。
■ベンチマーク
土地や建物の位置や高さを測定するための基準点。石やコンクリート製のものを新たに布設する場合と、既存の構造物に印を付ける場合とがある。
■偏土圧
傾斜地などで土圧が偏っていること。片側土圧。
■ベントナイト溶液
凝灰岩・石英岩などのガラス質部分が分解して生成された微細粘土。溶液にして場所打ちコンクリート杭の掘削孔の崩れを防ぐ。

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