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建築用語・辞書「ハ」行

■パーゴラ
つる性の植物をはわせるための、藤棚のような格子状の棚。日よけとし、日照調節の役割を果たす。
■ハードボード
木材片を繊維化したものを原料として、圧縮加工して作った繊維板の一種で、硬質繊維板のこと。比重0.8以上で、JISで規定されている。
■排煙設備(はいえんせつび)
火災時に発生する煙を排除する設備。火災時には有毒ガスも発生するので、煙を排除することは、避難や消火活動を進めるために重要となる。そこで、建築基準法により、特殊建築物や定められた規模以上の建築物の居室や通路または無窓の居室などには、排煙設備の設置が義務付けられている。手動開放装置によるもの、煙感知器連動のもの、機械式排煙設備などがある。
■配筋(はいきん)
鉄筋工事の際、工事箇所の構造に応じて鉄筋を配置すること。重要なものとして、はり、柱、床スラブ、耐震壁、基礎の工事がある。
■配筋検査(はいきんけんさ)
鉄筋工事において、コンクリートを打ち込む前に行う配筋の検査。検査項目には、次のようなものがある。
@鉄筋の種類
A鉄筋の径と本数
B鉄筋相互の緊結と堅固な保持
Cかぶり厚さとスペーサー
D定着長さとその位置
E重ね継手の長さとその位置
F圧接継手のふくらみ寸法と偏心
Gはりのあばら筋、柱の帯筋の相互間隔と保持
などである。
■排水(はいすい)
汚水(便所)・雑排水(炊事、洗濯、入浴、散水など)、雨水、特殊排水(工場・病院など)などの不用、有害な水を流しやること。合流式と分流式の2つの排水方式がある。なお、汚水と雑排水をあわせたものを生活排水と呼ぶ。
■排水管(はいすいかん)
排水のための配管材料。
@亜鉛めっき鋼管:雑排水や雨水の排水に用いる。白ガス 管ともいう。
A硬質塩化ビニル管:雑排水・汚水用。耐食性が大きく、 内面が平滑であり、施工が容易で、安価である。
B排水用鋳鉄管:耐食性が大きく、汚水系統に用いられる。
C排水用鉛管:器具と配管の接続箇所に用いる。
Dヒューム管:排水用としても用いる。遠心力鉄筋コンク リート管ともいう。
E陶管:雨水用。
■排水管の勾配
排水管につける勾配。緩やかだと流れが悪くなり、急すぎると水だけ流れて固形物が残ってしまう。一般に最小勾配の基準は、口径75mm以下で1/50、口径100mm以下で1/100。
■排水工事
地下水位が高い場合、根切りの際に根切り底にためる地下水や雨水などの水を強制的に排水するための工事。水かまばにためて水中ポンプなどで排水する方法や、ウェルポイント工法などがある。
■排水方式
汚水や雑排水などを排水する方式。
@合流式:汚水と雑排水をまとめて排水する方式。公共下水道に関しては、生活排水と雨水を排水すること。
A分流式:汚水と雑排水を分けて排水する方式。公共下水道に関しては、生活排水と雨水を別々の下水管で排水することで、近年はこの方式で下水道整備が行われる。
■配線工事
電線を引くための工事。
@がいし引配線:絶縁電線をがいしで支えて、天井、壁にはわせて配線する。
A線ぴ工事:金属線ぴ、合成樹脂線ぴ、木製線ぴなどにより露出配線の保護をする。
B管工事:金属管、硬質ビニル管などの中に収めて配線する。コンクリートなどの埋設配線や、露出配線の際に行われる。
C可とう電線管工事:絶縁電線を可とう管の中に収めて配線する。機器の接続部で行う。
D金属ダクト工事:受電用配電室付近の幹線に用いられるもので、天井や壁面に露出した金属ダクト内に配線する。 Eバスダクト
Fフロアダクト
■配置計画(はいちけいかく)
建築計画の1つで、敷地の内外の条件、法的規制、建物の規模・用途、建物の形態などを考えながら、敷地の中のどの部分にどのような方位で建築すればよいかを検討すること。
■配置図(はいちず)
敷地周囲の状況、敷地の形状、方位、法的規制、玄関へのアプローチ等の条件を踏まえて、敷地内の建築物の位置を示した図。通常は1階平面図と兼用することが多い。
■パイプ
溶着部の底部からビート表面に向かって伸びるか、あるいは貫通する空孔。
■パイプサポート
型枠のせき板を支える支保工の補助器具。鋼製の支柱で、高さの調節ができる。
■配力筋(はいりょくきん)
長方形スラブの配筋などで、長辺方向(主筋の直角方向)の引張鉄筋のこと。
■白熱電球(はくねつでんきゅう)
照明光源の1つ。一般にいう電球で、照明全般に使用する。演色性がよく、少し赤みが強く、温かい雰囲気になる。設備費が安く、取扱い・保守点検が容易である。一方、効率があまりよくなく、寿命が短く、維持費は比較的高い。ほぼ点光源。
■はけ塗(はけぬり)
はけを使用する塗装。ちりなどの塗りにくい部分を塗った後、上から下へはけ目を通すようにむらなく塗る。はけは光沢や手触りがよく、逆毛や切毛のないものを使用し、ペイントには馬毛を、ワニスには羊毛、豚毛を用いる。
■箱金物(はこかなもの)
木造建築に使う金物の1つ。短冊金物をコの字形にしたもの。トラスの陸ばりと真づかの接合部などに使う。
■箱尺(はこじゃく)
水準測量に用いる道具の1つ。地点の高さを測るのに使う箱型の物差し。
■場所打ちコンクリートぐい
場所打ちコンクリートぐい地業によって形成されるくい。
■場所打ちコンクリートぐい地業(ーーーちぎょう)
地盤の支持層の深さまで穴を掘り、その中に鉄筋かごを入れてコンクリートを流し込んで、くいを形成するくい打ち 地業。くいの形や長さを自由に造成できること、着工前の製作期間の工期が不要なこと、低騒音・低振動で掘削ができること等の長所がある。
■柱RC梁S構造
高い軸方向力を負担し、耐火性脳を必要とする柱はRC造が都合よく、梁は、軽量化、長スパンの確保、施工性からもS造がよいとされるので、両方の利点を組み合わせたものは一般に混合構造と呼ばれている。梁のモーメントを柱梁接合部で直接コンクリートや鉄筋に伝えるもの。
■柱の小径(はしらのしょうけい)
柱の水平断面の短辺の長さのこと。円柱の場合は直径のこと。
■柱の小径の算定
建築基準法により、木造の柱の小径は、はり間方向、けた行方向のそれぞれで、横架材の相互間の垂直距離に、建物の種類に応じて定められた値をかけた数値以上なくてはならない。また、地上3階以上の建築物の1階の柱の小径は、13.5cm以上なくてはならない。鉄筋コンクリート造の場合、小径は、構造耐力上主要な支点間の1/15以上とする。
■柱の配筋(はしらのはいきん)
鉄筋コンクリート構造の柱の配筋は、主筋、帯筋、補助筋から成り、主筋は軸方向力と曲げモーメントにより決定される。補助筋は、主筋の形状を保持したり、主筋の座屈防止を目的としたものなどがあり、ダイアゴナルフープ、副フープなどの種類がある。
■柱割(はしらわり)
建築物の平面計画において、柱の配置を決めること。
■バスダクト工事
配線工事の1つ。鉄製の箱状のダクト内に裸の銅帯を絶縁して取り付けて、幹線や大容量の電流を流す部分に用いる。
■八幡造り(はちまんづくり)
奈良時代から平安時代にかけての神社建築の様式。前後に軒を接して平入の社殿を並べて立てる形式。
■パッシブソーラーシステム
特別な機械設備を用いずに、冷暖房効果を得る太陽熱利用の一形式。建物自体の性能を利用して太陽熱の集積や蓄熱放熱、熱搬送などの制御を適切に行うシステム。
■はな落ち
材の一端の欠如しているもので、別名「かつおぶし」ともいわれる。
■パネル
平面を維持できる強さをもっていて、板状に仕上げられた部材。多くの場合、一定の寸法の枠がつけられている。
■幅厚比(はばあつひ)
断面を構成する板要素(フランジやウェブなどの板の部分)の幅と厚さの比。圧縮力を受ける材の幅厚比が大きいと、局部座屈を起こしやすい。
■パラペット
屋上に設けられている低い手すり壁。建築物の高さに算入される。
■はり
和風の木造建築では、主に軒げたと直角に配置する横架材のことをいう。鉄筋コンクリート造などでは、床や屋根を支える主要な部材の総称。
■バリアフリー
障害者や高齢者の日常生活や自由な社会参加が安心して可能となる社会にしていくために、道路、駅、住宅、建築物等生活環境面での物理的な障壁の除去を行っていく施策。
■はり材のたわみ
鉄骨構造のはりのたわみ。通常の場合、スパンの1/300以下、片持ばりでは1/250以下とする。
■はりの主筋の配筋
鉄筋コンクリート構造のはりの主筋は、曲げモーメントを負担する鉄筋で、はりの上側(上端主筋)と下側(下端主筋)に配筋する。
■バロック建築
16世紀から18世紀にかけて、イタリアに興りヨーロッパに広まった建築様式。劇的、動的で、見る人に強烈な印象を与えるような効果を追求している。代表的な建築物は、サン・ピエトロ大聖堂増築、ベルサイユ宮殿など。
■半間接・半直接照明
直接光・間接光を投射して照度を得る照明で、反射光が60〜90%の場合を半間接照明、直接光が60〜90%の場合を半直接照明という。
■反響(はんきょう)
直接音と反射音の時間差が1/20秒以上あり、2つの音として聞こえること。該当する反射面に吸音材を用いるなどの対策が必要となる。
■半自動アーク溶接
溶接ワイヤの送りが自動的にできるような装置を用い、溶接頭部の移動は手で行うアーク溶接。
■反力(はんりょく) 物体に外力が作用したとき、物体をつり合い状態に保とうとして、支点に働く力。支点の種類によって反力の数が異なる。
■パークアンドライド 中心市街地の交通混雑を緩和するため、中心市街地に入る交通を規制する手法。中心市街地の外周や周辺部の鉄道駅等に駐車場を設置して自動車止め、そこから中心市街地までは公共交通に乗り換える方式であり、マイカーによる通勤者などを減らすことができる。
■パーソナルスペース
人が他人と接するとき、無意識に相手とある距離を保とうとし、これを侵害されると心理的な不快感が生じ、プライバシーが確保できなくなる領域とされている。
■パーティクルボード
木材の小片(チップ)に接着剤を加えて、加熱圧縮成形した板材。
■倍強度ガラス
フロート板ガラスの2倍以上の耐風圧強度、熱割れ強度を有する加工ガラス。
■バイブロフローテーション工法
棒状振動体を地中に振動貫入させて緩い砂質地盤を締め固めるとともに、砕石など粗骨材を充填し、透水性の良い粗骨材の柱(直径60cm程度)を地中に造成する地盤改良工法。
■バキュームブレーカ
洗浄弁のまわりや給水管に設け、断水などで給水管内が負圧になろうとする場合、外部から空気を吸引して負圧の発生を防ぎ、汚水などの逆流を防止する装置である。
■羽子板ボルト
木造において、軒桁と小屋梁の接合、胴差・床梁等の横架材相互の接合や、柱と横架材の接合に用いる金物。
■場所打ちコンクリート杭
既製の杭ではなく、現場において、地盤中に削孔された孔内に、鉄筋かごを挿入したのち、コンクリートを打設することにより造成する杭。
■パス間温度
鉄骨の溶接接合において、1回のパス(溶接線に沿って行う1回の溶接作業のこと)が終了して、次のパスを溶接する直前の溶接金属及び近接する母材の温度のこと。
■肌すき
部材の板厚の差によって接合面と添え板との間に生じたすき間。
■バックアップ材
シーリング材の目地深さを所定の寸法に保持するために、目地に装填する成型材料。
■鼻母屋
洋小屋において、最も軒に近い位置にある母屋。
■パラペット
建物の屋上や吹抜け廊下などの端部に立ち上がった防水層の納まり、落下防止用などの低い壁。
■バリアフリー
高齢者や身体障害者の日常生活の妨げとなる障壁を取り除くこと。
■ハロゲン化物消火設備
炭化水素のハロゲン化合物を消火剤として用いた消火設備であり、燃焼物に放射されると速やかに気化して、燃焼の連鎖反応を中断させる抑制作用によって消火する。主に通信機器室や電子機器室などに設置されている。オゾン層を破壊するため、モントリオール条約によって新たな生産が禁止されているが、すでに生産されているものは再利用して使用できる。
■バンケットルーム
ホテル・レストラン等の宴会場のことをいう。
■パントリー
食料品貯蔵室、食器室。
■ハンプ
車の走行速度を歩行者と同程度に抑制する目的で車道に設けた路面の上下の膨らみ(凸凹)のことである。

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