■永久日影(永久日影)
太陽の軌道が最も北に寄る夏至の日に終日日影となる部分は、1年中日照がないので、永久日影という。
■AE剤(えーいーざい)
コンクリートに混ぜて、ワーカビリティ(施工軟度)をよくするための表面活性剤で、混和剤の1つ。樹脂または油樹脂石けん質の気泡剤で、コンクリート内部に微細な気泡を生じ、コンクリートの軟度が増し、水密性がよくなる。耐久性や凍結、融解に対する抵抗性が大となるが、コンクリートの圧縮強度やモルタルとも付着力が低下する欠点もある。空気連行剤ともいう。
■ALCパネル
鉄筋や金網で補強された軽量気泡コンクリートのこと。軽量で断熱性、耐火性に優れる。吸水性、透水性は大きく、欠損が生じやすく、集中荷重にも弱い。
■液状化現象
地下水位より低く、また地固めの十分でない砂質地盤において、地震の際、地下水圧の上昇などが原因で、地上に砂が噴き出したり、地盤の支持力が急激に低下する現象。
■エキスパンションジョイント
建築物などの構造体を分離させながら接合する方法。振動や地盤沈下による影響を、それぞれの構造体で別々に制御する。
■N値(えぬち)
土の硬軟の度合いを推定するための値。ボーリング孔にサンプラー(貫入きり)を取り付け、上からハンマーを落下させて、サンプラーを30cm打ち込むのに要する打撃回数をいう。この作業のことを標準貫入試験という。
■FF式
灯油やガスを使った暖房で、屋外に直接排気する形式。FF式ストーブは室内の湿度を低下させるので、湿度調節に留意する必要がある。
■エルゴノミクス(人間工学)
人間と道具・材料・作業方法を含めた作業環境との関係に関する科学。
■エレクトロスラグ溶接
溶接スラグと溶接金属が溶接部から流れ出ないように囲み、融解したスラブ浴の中に溶接用ワイヤを連続的に供給し、主として溶解スラグの抵抗熱によって溶接用ワイヤと母材と溶解して行う上進溶接。
■エンカプスレーション工法
アスベスト吹き付け層の表層部または金属を完全に被覆または固着、固定化して粉塵(ふんじん)が使用空間へ飛散しないようにする工法。
■鉛管(えんかん)
配管材料の1つ。耐食性が大きく、たわみやすく、熱加工が用意なため給水管として使用されてきたが、高価であり、またコンクリートのアルカリ性に弱いため、現在では主に、器具と配管の接続部分などに使用される。
■縁甲板(えんこういた)
主に床の仕上げ材として用いる厚さ15mm以上、幅10cm程度の板。ヒノキ、ナラ、ブナ、ラワン等を用いる。
■円柱供試体(えんちゅうきょうしたい)
コンクリートの圧縮試験に用いる円柱形の試験体のこと。テストピースともいう。試験体を3個作って圧縮試験を行い、その平均値を出す。
■エンドタブ
ビードの始点と終点に取り付ける開先と同形に加工した補助板。
■エアチャンバー
配管やダクトの曲り、分岐、減速部などの部分に設けられる箱型の空気だまりをいう。整流や消音、ウォーターハンマーによる水撃圧を吸収するためなどに用いられる。
■エアフローウインドウ方式
窓からの熱授受軽減を目的に、窓を二重サッシまたは二重ガラスとし、その間に室内の還気(冬)、排気(夏)を通すことで室内側のガラス表面温度を室内温度と大差なく維持し、ペリメータ部の温熱環境良化を図るとともに、省エネルギーを図るペリメータレスシステムを代表する方式である。
■永久日影
建築物などにより、直射日光が遮断され、1年中まったく日照を受けない領域をいう。つまり、夏至の日に終日日影となる部分をいう。北側に深い凹部がある平面形の建築物に生じやすい。
■エキスパンションジョイント
温度変化による伸縮ひび割れや地震時応力の局部的な集中を避けるために、床や壁にすき間(クリアランス)を人工的に作り、金属のカバーを取付ける技術をさす。
■エコセメント
セメントの原料として用いられる石灰石、粘度、けい石の代わりとして、都市ごみ焼却灰、汚泥等を原料とする。都市ごみ焼却灰を活用することで、廃棄物の再資源化をはかり、ごみ処理負荷を軽減できる。エコセメントは、ポルトランドセメントとほぼ同様の品質を持ち、コンクリート製品や建築工事等に使用できる。
■エッジクリアランス
建具枠や框のガラス溝の底面とガラスエッジとの間の空き。
■エッチングプレイマー
塗装に際して、亜鉛めっき鋼面の下地処理と錆止めを同時に行う塗料。
■エフロレッセンス
石材、コンクリート及びレンガ目地などの表面に浸出して結晶化した白い物質である。「白華」ともいう。
■エリアマネジメント
地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるための、住民・事業主・地権者等による主体的な取組みのことである。
■エレクションピース
鉄骨箱型断面柱の全周を溶接する場合などに、仮止めするために用いられるものである。
■エレクトロスラグ溶接
おもに溶融スラグ浴の電気抵抗熱により溶接用ワイヤと母材を溶融して行う立向き上進溶接。
■エレベーター強度検証法
固定荷重・積載荷重・加速度などを用いて、エレベーターの常時、または非常時の強度を確かめる。(令第129条の4第2項)
■エンクローズ溶接
鉄筋の突合せ溶接をいう。
■演色性
同じ色でも分光分布の異なる光源下では色の見え方も異なる。このように、物体色の見え方についての光源の性質を演色性という。演色性は、演色評価数によって評価される。
■エンドタブ
完全溶け込み溶接継手の両端に母材の開先形状に合わせて取付ける補助板。溶接の開始点・終了点の欠陥を避けるために取付ける。