大容量データの送信と「セキュリティ」

【2022.2.18】
建築業界にいるとつくづく思うことがある。
構造設計データ(構造計算書や構造図)をメール納品するためには大容量データを添付送信できるサービスを利用するか、会社単位で契約する大容量データ送信サービスを利用する必要がある。
筆者はお金持ちの会社ではなかったため前者の「大容量データを添付送信できるサービスを利用する」方法をとっていた。
大企業と呼ばれる大手ゼネコンや大手ハウスメーカーでは、私の想像する限り後者の「会社単位で契約する大容量データ送信サービスを利用する」方法をとらなければならないのだと想像する。

もう2〜3年前になるだろうか。。。当時「宅ふぁいる便」というサービスがあった。
宅ふぁいる便は約480万件の個人情報漏洩事故を起こしてサービスを終了した。
(※どうやらデータ便に吸収された形でサービスを同じく利用することができる。) そんな私は宅ふぁいる便を利用していたユーザの一人であるが、「無料のサービスを利用する」ということにはリスクがあることが、このとき初めて理解したのである。
大企業(お金持ちの企業)には「内部監査」や「株式上場関連の監査」のがあるからこそ「会社単位で契約する大容量データ送信サービスを利用する」方法をとらなければならないと想像したのだ。

ここで、そんな背景から「セキュリティ」に対する考え方や捉え方はさて置き、様々なサービスを含めた情報を記事にしたいと思う。

建築構造設計では、構造計算書と構造図をセットにしてPDFデータがDocuworksデータをメール送信することで「納品」(業務の終了)となる。(※下請けの構造設計事務所は、ほとんどがそうだと思う)構造計算書のPDF画質を落としたり、いろいろな対応を駆使してみたが、やはり容量を小さくするには「限界」がある。そこに構造図のCADデータも納品しなければならないとなれば、もっと容量は大きくなる。これは通常のメールウェアでは「添付送信不可能」ということと同じことである。

(お手上げ。。。一体どうすりゃいいか。。。CD-ROMに書き込みして郵送かけようか?。。。それとも会社単位で契約する大容量データ送信サービスを使え!ということか?)

ここで、「無料で使えて」、「大容量データを送信できる」サービスの一覧表を作ってみた。

サービス名 暗号化(SSL) パスワード設定 ダウンロード回数制限 ダウンロード期間制限 ログ管理
Giga File便 × ×
データ便 × ×
おくりん坊 × ×
FilePost × ×
firestorage × ×


一般の大容量送信サービスは使わないでください。と言われたことがある。
それはセキュリティ(とくに情報漏洩だろう)のことを言っているのだと思う。
ある会社の監査役員の方と話をしたことがある。
サイバー攻撃をする側(ハッカーなど)が本気を出せば、たとえどのような組織であっても、どんな大企業であっても破られてしまうとのこと。それに"目を付けられない"ように運否天賦に任せるしかないという話を聞いたこともある。


上記に紹介した5つについて抑えておきたい「ポイント」がある。

・「SSLで暗号化されているか」
・「パスワードが設定できるか」
・「ダウンロード回数・期間を制限できるか」
・「ログを管理できるか」

大容量のファイルを「転送・送付」できるサービスや大容量のファイルを「共有」できるサービス(オンラインストレージ)
※オンラインストレージ:ネットワークを介して利用できるディスクドライブのこと。
「アクセス権限」を持つユーザーがファイルを閲覧・ダウンロードすることができるというイメージ。

有料版も随分と安価になってきた。月額や年額と各サービスで違うが、セキュリティ的に安全性が高いのはやはり有料版とするのが妥当か。。。

無料でセキュリティが高い、大容量を送信できる便利なのは、、、、大きいファイルを送信する方法なんてものもある。さすが、Google先生!ありがたい。

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