【2022.2.16】
現在から約10年前、AutoDesk製品の高価なことを思い出す。
設計事務所ではよく使う「AutoCAD2014」か「AutoCAD2015」あたりはCD-ROMで販売されていた最後の時代だと感じている。
AutoCAD2016になるとネットワークライセンスに切り替わったことを覚えている。
AutoCAD2015以前のソフトは海外のネット上でいわゆる「海賊版」としてダウンロード出来たり、AutoDesk社のホームページより体験版をダウンロードしてその体験版をクラックさせて通常版のように永久に使用できるようにすることが可能であった。
※違法です。現在過去問わず、違法です。
現在はBIM化が進んでいるせいかAutoCAD(2次元汎用CAD)がAutoCAD Revitに切り替わり、その時代の波と同時くらいにネットワークライセンスが入り込み、もうクラックやKeyGenみたいな「クラッキング」はGoogle検索にかけても出てこないだろう(取り締まられているだろう)と思っていたが、現在でも普通に検索に引っかかってくる。
Crack + Product Key
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Crack + Product Key
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Windows Defenderを完全に無効化する
現在の新しいパソコンはWindowsDefenderが掛かっているためクラッキングを行うならそれなりの知識が必要なのかもしれないが、違法であることは十分に注意すべきだ。
こんな噂(うわさ)を聞いたことがある。
数十年前に外注した設計事務所から当時のAutoCADデータをもらったら「開かない」どころか「ファイルが壊れてた」なんていう事件が会社で起こった。バージョンは開けるファイルなので問題無いかと思いきや、そのCADデータはクラッキングしたAutoCADで作図されたファイルデータだということがわかったという。。。
もう一つ。
ある設計事務所がAutoDesk社から「弊社のソフトを違法に使っている」ということでAutoDesk社の弁護士を通して通告を受けたらしい。使用ソフト本数から懲罰料金を支払って事なきを得たようだが、この件設計事務所内で「一体どうしてバレたのか?」ということで可能性を探っていた。AutoDesk社のサイバー部署的なところが本気を出して逆アクセス・ハッキングをした可能性、社員の誰かが内部告発をした可能性、、、、様々な可能性が考えられるのだが、実は街を歩いて「建築設計」と名の付く会社の住所と社名(看板)を調べてAutoDesk社に通報すると「謝礼が貰える」らしい。
AutoCADやAutoCAD Revitといえば、建築業界のみならず工学・設計関係では知らない者はいないソフトウェアである。それを違法に使い、ライセンス購入をしないでバレずに使っている会社は意外に多い。(個人事業主として設計事務所を運営されている方は特にAutoDesk社のライセンスの高価さは痛い目を見るのではないだろうか)適当に街を歩いて設計事務所を見つけて住所と会社名をAutoDeskに通報すれば謝礼を貰えるとあらば1つの「商売」になっているのではないだろうか。